脱毛の要因

男性型脱毛では、テストステロンが酵素5α-リダクターゼの作用を受け、脱毛活性のあるDHTを生成します。このDHTがDHT受容体と結合するとタンパク質を誘導し、それが毛乳頭細胞に作用してTGF-β1を作ります。これが角化細胞を抑制して毛髪の成長期が短縮されます。この受容体は前頭部、頭頂部にはありますが、後頭部にはありません。だから前頭部と後頭部だけがハゲるのです。

おもしろいことに、このタンパク質はひげの毛乳頭細胞にも作用しGF-1を作りますが、こちらの方は成長促進に働き、ひげが生えるようになります。
男性型脱毛を直すにはその原因となる5α-リダクターゼを特異的に働かなくすればよいのです。前立腺肥大治療薬のフィナステリドが5α-リダクターゼ阻害作用を持っており、内服する男性型脱毛の治療薬です。しかし、これは女性には使われていません。とりわけ妊娠中の女性にはタブーになっています。性ホルモンに関わる副作用が懸念されるからです。

セファランチンは円形脱毛症の治療に使われる内服薬です。病院の先生に処方してもらえます。
塩化カルプロニウムは毛細血管を拡張するので血液が増します。フロジン液という名で使われてきました。カロヤンシリーズに配合されています。
センブリエキスは血行促進が期待されます。頭皮の保湿にも有効です。

ショウキョウエキスも血行促進作用があります。トウガラシチンキも育毛に用いられています。トコフェノールはビタミンEと同じ作用があります。血流の循環をよくしてくれます。ニコチン酸ベンジルエステルも、血流をよくしてくれます。

毛髪の成長に直接関連する外用薬ではミノキシジルがあります。本来は降圧剤として開発され、血管拡張作用を発揮していると考えられていましたが、毛乳頭細胞に働きかけ血管内皮細胞増殖因子の産生を促進し、総合作用で毛包を大きくすると考えられています。毛乳頭細胞といえば、アデノシンもFGF-7という成長因子やVEGFの産生を促して毛乳頭細胞を増殖させます。
それを含有する育毛剤は、フォトトリコグラムという評価で80%以上に軽微以上の改善効果が認められました。

t-フラバンは成長期を短縮するTGF-βの作用を抑制し、6-ベンジルアデニンは毛乳頭細胞の細胞間シグナル分子を活性化すると報告されています。
それ以外にも、育毛関連製品には栄養補給・細胞賦活作用、抗炎症・抗菌作用、抗男性ホルモン作用、角質溶解作用などの効果のある成分が使われています。

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2012年8月6日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:脱毛

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